BC-348

 この受信機は太平洋戦争中のB-29などに搭載されていた受信機で飛行機内でのノイズ対策を考慮して設計された優れもので、戦後日本国内のアマチュア無線家が性能の良さから多くの方が利用していたものです。小生も無線開始した頃に自宅近くのOMがこのBC-348を利用されていて、そのOMから借用し、海外のDX局との交信を経験させて戴いた特別な受信でした。小生の当時の受信システムはDelca-Pluginコンバータ+5球スーパー(OSCをXtalで固定)のを利用したもので、夜中は混変調特性が悪く海外のDXが聞こえていた事は分かりませんでした。しかし、このBC–348+垂直ダイポールとUZ-807を使った10WのCW送信機で初めてヨーロッパとの交信が出来た事を鮮明に覚えています。小生のとっては、偉大なる受信機で、その受信性能の違いを肌で感じていた一人でした。その後は軍用受信機に魅了された一人です。