Kenwood社のTS-870故障品の修理を行っていますが、スルーホールの補修や基板半田の補修を行った後にDSP基板の半田付けが甚だ汚い(左写真)ので、ICを全部外してRe-soldering(Reflow)してみましたた。更にReflow後のクリーニングは綺麗にすることで信頼性も上がります。
今回もTS-870の修理を依頼されていますが部品の破損などの故障以外に基板のスルーホール不良などが多く観られました。コンデンサー不良による液漏れによる基板汚染による剥がれなど色々と問題が多くなりますが、部品入手出来ないなどの問題で類似品を使っての交換などの対応などを実施します。又、デバイス特性がコンパチではなくても動作的に支障しない程度のデバイスがあれば積極的に流用するようにしています。新規部品を使っての対応で改造する場合がありますが、デバイス仕様に合わせて回路変更する事で回避する事が多くありますが、オリジナリティは無くなりますが、動作させる事を優先しての対応は古くなった製品においては必要不可欠だと思います。
まだ、TS950SDXの故障品がまだ付かず状態でありますが、今年中には修理出来ないようです。このTS950SDXは基板割れが視られます。以前の際でも基板割れがあったので今回も注意してみる必要があります。いつもながら思うのですが基板製造時の温度プロファイルが間違っているのではないかと思ってしまいます。高価なトランシーバーなのにこんな基板を使うの?信頼性も無くなるのは当然だと思ってしまいます。
小生はアマチュア無線機の修理屋じゃないので、時間を掛けて好きなような作業をすすめる事が出来ますし、特性試験にすべて合わせる事もしませんので、楽に修理しています。通常のQSOが出来るれば満足するレベルなので修理品質の保証は自己責任で行っています。