Unique CCD-Antenna

 今朝、7MHzにてJA6JXN(服部)さんとの交信にて市販のCCD(Controlled Current Distribution)Antennaを使っているとの事で、初めて聞くアンテナ名で興味を持ち、短時間ではありますが検索してみるとなかなか面白いアンテナである様です。手持ちのARRLのAntenna-Compendium V2/V3 Bookの中に記載されていましたが、理解出来ていません。構造的な記載説明があり、例えば、3.5MHz帯を基本にした場合はフルサイズ(282feet#AWG-14)長を50分割しコンデンサ容量1000pF(MCA)を絶縁版に置きカスケードさせて行く構造になっている様です。QSOして戴いた服部さん曰く、C結ですので静かだと言っていました。びっくりしたのは地上高1m?交信時のシグナル強度も59+20dBで強力でした。通常の10m高さのDiploeと遜色ありませんでした。

ポンコツ頭で考えるとアンテナ電線にコンデンサーが直列に1000pF挿入される訳ですがその時の7MHz対する容量性リアクタンスは

Xc=1/2πfc=1/6.28*7E+6*1000E-12=1/43.96*E-3=22.75Ω@個となります。50個の総リアクタンスは50*23=523Ωですので電流を妨げるものなので高周波電流は流れない方向になるような?これで、ダイポールと同等か?それ以上に飛ぶものなのか?色々と疑問ばかりです。

 電波の放射メカニズムとして一般的なダイポールは、開放端と給電点で反射された電荷が加速されるために放射しますが、このCCD-Antennaでは分散コンデンサ・カスケード接続での電荷が移動する時に加速されて放射するメカニズムらしい!!

いずれにしても、資料(動作理論)が少なく、短時間では理解できていません。現実的にはコンデンサーの耐圧や信頼性と破損時の挙動も問題ありそうで、普及するリスクが多すぎるので、今日あまり普及していないのかも?

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